道場訓十箇条

野間恒 撰
  • 道場に出入の際は、おもむろに低頭敬礼すべし。
  • 出入には見苦しからぬ服装をなし、和服の場合は袴を着すべし。
  • 敬虔の念を保ち、姿勢の端正を持すべし。
  • 静粛謹直にして、かりそめにも高談戯笑、拍手声援等すべからず。
  • なるべく飲食後、相当の時間を置きて後稽古すべし。
  • 酒気ありては、稽古は勿論、道場に入るべからず。
  • 刀は己が魂なり、防具は甲冑なり、法式の如くことに鄭重に扱うべし。
  • 道場内は、旦暮洒掃して清浄を保つべし。
  • 他流を批判し、相互に技術を誹謗せざること。
  • 剣を学ぶ者は、短気我儘を戒め、争心あるべからず。心常に和平なるを要す。
野間恒氏
野間恒氏

野間恒氏 略歴

1909年(明治42年)4月24日~1938年(昭和13年)11月7日

剣道教士。大日本雄弁會講談社第2代社長。現在の東京都千代田区出身。

15歳で中山博道の有信館に入門。その後、講談社創設者である父野間清治が設立した野間道場で、持田盛二・増田真助の両師範から指導を受ける。

1934年(昭和9年)、皇太子殿下御誕生奉祝天覧試合の府県選士之部で優勝。

1938年(昭和13年)10月16日に父・清治が急死(享年60歳)。同日、社長に就任するが、恒自身もすでに闘病中であり、同年11月7日に逝去(享年30歳)。

持田盛二先生遺訓

剣道は五十歳までは基礎を一所懸命勉強して、自分のものにしなくてはならない。普通基礎というと、初心者のうちに修得してしまったと思っているが、これは大変な間違いであって、そのため基礎を頭の中にしまい込んだままの人が非常に多い。

私は剣道の基礎を体で覚えるのに五十年かかった。

私の剣道は五十を過ぎてから本当の修行に入った。心で剣道しようとしたからである。

六十歳になると足腰が弱くなる。この弱さを補うのは心である。心を働かして弱点を強くするように努めた。

七十歳になると身体全体が弱くなる。こんどは心を動かさない修行をした。心が動かなくなれば、相手の心がこちらの鏡に映ってくる。心を静かに動かされないよう努めた。

八十歳になると心は動かなくなった。だが時々雑念が入る。心の中に雑念を入れないように修行している。

持田盛二
持田盛二先生

持田盛二先生 略歴

1885年(明治18年)1月26日~1974年(昭和49年)2月9日

剣道範士十段。号、邦良。「昭和の剣聖」と称される剣道家。群馬県勢多郡下川淵村(現在の群馬県前橋市)出身。

法神流免許皆伝の父善作から剣の手ほどきを受けた後、17歳で上京。中山博道の有信館、高野佐三郎の明信館で修行。大日本武徳会武術教員養成所を修了し、京都府警察部剣道教師、千葉県警察部剣道師範、東京高等師範学校講師、朝鮮総督府警務局剣道師範を歴任。

朝鮮総督府在職中の1929年(昭和4年)に御大礼記念武道大会剣道指定選士の部(天覧試合)で優勝したことから、野間清治に請われて野間道場師範に就任。野間恒・森寅雄ほか多くの剣士を世に送り出した。

座右の銘は「釼徳正世(剣徳世を正す)」。

運営組織

株式会社講談社 剣道部

講談社剣道部部長

赤岩 一郎

野間道場道好会

道好会役員会
代表

爲石 日出生

副代表
黒田 昌宏
役員

小林 一郎

井田 守

赤岩 一郎

髙野 勉

運営委員

常廣 大助

髙橋 和法

中川 脩平

小山 倫子

野田 真紀

小林 宏美

道好会会員(2024年3月現在)

登録会員数

300名

範士

13名

八段

30名

六・七段

200名

稽古運営

講談社野間道場の朝稽古は、株式会社講談社のご理解とご支援の下、野間道場道好会の会員による会員制の稽古会として運営されています。

稽古日
毎週火曜日を除く毎日
稽古時間
午前7:00~8:00
退場時間
午前9:00 厳守
会員制
入会は道好会正会員の推薦に基づき、役員会の承認を要する
会費
正会員
12,000円/年
賛助会員
10,000円/年
入会金
3,000円(新規入会時のみ)
外来稽古参加
  • 道好会会員の紹介と役員の承認によって、非会員(外来者)の稽古参加を受け入れる
  • 原則として事前の申込みの上、外来者稽古参加申請書の提出を求める
  • 見取り稽古の場合も同様
  • 道好会会員の子弟、または道好会会員の指導を受けている者で、その保護者・指導者が同行する場合に限り、中学生以下の稽古参加を認める
  • ただし中学生以下の参加者のための特別な稽古指導は行わない

所在地

東京都文京区目白台3-29-18 
株式会社講談社 講談社第一別館5F

アクセス

東京メトロ有楽町線 護国寺駅下車 6 番出口

  • 音羽通りの大塚警察署前交差点を右折
  • 首都高速の高架を通過したすぐ右手の「三菱UFJ 証券」の看板手前で右折
  • 2 車線のスロープ右手の建物が講談社第一別館

自家用車で来場の際は、
近隣のコインパーキングを利用のこと。
講談社敷地内の無断駐車は厳禁